早朝

アダム視点

エマーソンは寝落ちしたらしい。

しばらく奴の上から見下ろし、その寝相のひどさに笑いがこみ上げてくるのを必死でこらえた。哀れな夜更かしさんめ。

ベッドの足元に頭をやり、手足はだらしなく両脇からはみ出して、口は半開き。この光景を完成させるのに足りないのは、口の端から垂れる一筋のよだれくらいだ。

俺は服を着る――ハンガーにかかっていた、目についた服を二枚。ふわりとしたボタンダウンシャツと、濃い色のジーンズだ――それからエマーソンを軽く叩いて起こす。靴を履いているということは、どこかへ行くつもりなのだろう。だったら起きていたいだろう。「エマーソン」

奴はうめき声を上げ、眠たげな声...

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