第109章

「明日はもう月曜日ですし、子供たちは連れて帰って勉強させたほうがいいでしょう。それに香理ちゃんがここにいたら、悠はこの子ときたら、きっとまともに純ちゃんの授業を受けやしないわ。どうやって香理ちゃんと遊ぼうか、そればかり気にしてしまうもの。純ちゃんが悠に教え終わったら、家の運転手に送らせますから。それでいいかしら? 少しコツを教えるだけで、そう手間は取らせないわ」

神原の祖母は、慈愛に満ちた笑みを浮かべてそう言った。

その言葉を聞いて、二人のちびっ子はあからさまに落胆した表情を見せる。

神原の祖母にそう言われてしまっては、小林海としても無理に他人様の家に居座るわけにはいかない。彼は...

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