第111章

「あなた……昨日の夜、頭おかしかったんじゃないの? 自分が何をしたか覚えてる?」

渕上純は気まずさと恥辱で顔を赤く染める。昨夜の出来事は、あまりにも常軌を逸していた。

神原文清は腕をさすりながら答える。

「当然だ。もう一度、おさらいが必要か?」

「ふざけないで」

「なんだ、口汚いな? 昨夜は抵抗しなかったくせに。それどころか、随分と気持ちよさそうだったぞ。あの陶酔しきった顔……だいぶご無沙汰だったみたいだな。締まりもよかった」

神原文清は悪びれる様子もなく言い放つ。

羞恥と怒りで、渕上純の顔が一気に沸騰した。たまらず神原文清に拳を叩き込んだが、彼の胸板はあまりに強靭だっ...

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