第67章

「純ちゃん、夢の中でまで神原文清の名前を呼ぶのか? 本当にお前を愛しているのは俺だ! 神原文清の心にお前なんていない! この世界でお前を一番愛しているのは、俺だけなんだよ!」

「純ちゃん、やり直そう? これは神様がくれたチャンスだと思うんだ。俺たちがもう一度一緒になって、一からやり直すための……」

「風見紬が帰ってきたんだ。神原文清は間違いなくお前を捨てる。あいつはお前と本気で付き合う気なんてなかったんだよ。風見紬が戻るまでの、ただの繋ぎに過ぎない。あいつはこれっぽっちもお前を愛してなんていない。どうしてそれが分からないんだ?」

「ずっと前から言ってただろ。神原文清はお前を愛さない、愛...

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