第7章
グレース視点
その夜、ジャスパーが主寝室に引っ越してきた。
彼はスーツケースを提げたまま、入り口で不安そうに立ち尽くしていた。「本当にいいの? その……もっとゆっくり進めてもいいんだよ……」
「ジャスパー」私は歩み寄ると、彼の手を握りしめた。「私たちは夫婦なのよ。お互いに愛してるって伝えたじゃない。それに正直なところ、ここ数週間、あなたが客室で寝返りを打つ音が聞こえてきて、私も眠れなかったの」
彼は目を丸くした。「聞こえてたのか?」
「壁はそんなに厚くないもの」私は肩をすくめる。「それに、毎朝目が覚めて一番にあなたの顔が見たいの」
彼の顔に広がった笑顔は、街中を照らし出せ...
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