第105章

その夜、高橋桜と佐藤和也は鈴木医師が朝に話したことを佐藤おばあちゃんに伝えた。

佐藤おばあちゃんはこの頃、家での心の持ち方がとても良く、療養院にいた時よりも顔色が良くなり、元気も出ていた。

二人が揃ってこの話をしに来たのを見ても、彼女は怖がることなく、上機嫌で頷いた。

「明日検査に行くのね、いいわよ、問題ないわ」

佐藤おばあちゃんは今、気分が良さそうだった。おそらく最近は外の賑やかな生活が気に入っているのだろう。だからこそ早く手術を済ませて、早く良くなりたいと思っているようだった。

高橋桜はそれを聞いて安堵した。

「おばあちゃん、今とても嬉しそうですね?」

「そうよ」佐藤おばあ...

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