第31章

「遊ぶ?」

この言葉に高橋桜は鼻にしわを寄せた。

「そうそう!」山本双葉は顎を両手で支え、興奮した様子で言った。

「すっごく楽しいんだよ?例えば、女の子だったら、毎日着せ替えして、生きたマネキンみたいに。ミラクルニキやったことある?あれの中の女の子を着せ替えるみたいな感じ」

「……」

ゲームなど全くしない高橋桜は、目の前の山本双葉を言葉に詰まりながら見つめた。まさか彼女がこんな考えを持っているとは思わなかった。

山本双葉は期待に満ちた様子で両手をこすり合わせ、瞳には光が宿っていた。

「桜が忙しくなったら、私が引っ越して一緒に住むわ。へへへ、先に言っておくけど、子供と遊ぶためだけ...

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