第4章

割れた窓からナイフのような冷たい風が吹き込んできて、肌を切り裂くようだった。肩から血の滲んだ布を剥がす――傷口はかさぶたになり、黒ずんでこびりついている。

クソッ、あの弾丸は的を外さなかったらしい。

打ち捨てられた研究施設の地下室は、カビ臭いファイルボックスで埋め尽くされていた。ロウソクの灯が壁で揺らめいている。私は手当たり次第に箱を一つ掴んだ――ラベルには『オーロラ計画――1995――機密』とある。

封を破ると、心臓が激しく脈打った。姉ちゃん、あんたは一体何に足を踏み入れたんだ?

ページをめくるたび、氷が血管を走るようだった。

「1995年。村の虐殺……イヌイトの子供十七名を低体温実験の被験者とする……」

私の手は震え始めた。

「1998年。妊婦十二名――生体解剖を実施……胎児の脳組織の摘出に成功……」

「2003年。ホームレスシェルター計画……被験者三十四名。生存率:5%……」

吐き気がこみ上げてきた。あのイカれたクソ野郎どもは、二十年もこんなことを!

読み進めていくと――それがあった。マディソン・ブラック。だが、彼女は最初の犠牲者ではなかった。彼女の前に、何百という名もなき魂が死んでいたのだ。

「姉さん、あんたが最初じゃない。でも、神に誓って、あんたが最後になる」私は揺れる炎に囁いた。

別の箱から、赤ん坊の写真が見つかった。これは……これは私の甥だ。生きていたら、どんな顔をしていたんだろう? 奴らはこの子をどんな化け物に変えてしまったんだ?

「私の小さな甥……あの獣どもは、君に何をしたの?」

胸の中で怒りが燃え盛るが、無理やり冷静に思考を巡らせる。正面突破はすでに試した――もう少しで殺されるところだった。

マディソンはいつも言っていた。「力より頭脳よ」と。今こそ、その言葉に従う時だ。

ひびの入ったホワイトボードを見つけ、私は復讐の計画を練り始めた。トンプソン、グラント、ケイトリン……あのクソ野郎ども一人残らず、代償を払わせてやる。

だが、まずは奴らの弱点を見つけなければ。

トンプソンの精神分析プロファイルを見て、私はにやりと笑った。アルコール依存症。とんでもなく迷信深い。そして重度の水恐怖症。大当たりだ。

「奴らには銃と人手がある。だが私には、奴らの悪夢と罪悪感がある」私はボードに標的一人一人の弱点を書き殴った。

トンプソンのファイルを研究しているうちに、完璧な計画が具体化した。「トンプソンは水が怖い……なら、自らの恐怖の中で溺れさせてやる」

オーロラ湾には、復讐に燃える霊の怪談が溢れている。その伝説に、血肉を与えてやる時が来た。

第一夜、トンプソンの家に侵入した。あの偏執狂のクソ野郎は、ろくな鍵さえつけていなかった。

彼のナイトスタンドに湖の海藻をばら撒き、死体安置所の冷凍庫から持ってきた氷の塊を添えた。バスルームの鏡には、私自身の血で二つの単語を塗りたくった。

『次はお前だ』

クローゼットに身を潜めていると、血も凍るような彼の絶叫が聞こえた。

「なんだこれは、クソッ! 海藻だと? 彼女はあの湖で溺れたはず……」彼の声は恐怖にひび割れていた。

トンプソンの妻が苛立たしげに身じろぎした。「また酔っぱらってるのね。海藻なんてないわよ」

笑いを噛み殺す。これはほんの準備運動だ。

第二夜、葬儀屋からくすねてきた防腐剤を、彼のバーボンに混ぜた。腐りゆく死体のようなあの悪臭は、永遠に彼の夢を苛むだろう。

第三夜は私の最高傑作だった。マディソンの写真と赤ちゃんの超音波写真を、黒いロウソクの輪で囲んでバスタブに並べた。トンプソンがバスルームによろめき入ってきた時の叫び声は、死者をも叩き起こすほどだった。

「マディソン! なんてことだ、彼女が戻ってきた――赤ちゃんと一緒に!」

それで彼は完全に壊れた。

マーフィーズ・タバーンでの光景は、期待以上だった。トンプソンは狂人のようにわめき散らし、べろんべろんに酔っぱらって、クソみたいに怯えていた。

「彼女の幽霊が戻ってきたんだ! マディソンが俺を狩りに来た!」彼の声がバー中に響き渡った。

グラントとケイトリンは紙のように真っ青になった。私は影に潜んで彼らが身をよじるのを見て――純粋な満足感を覚えた。

グラントがケイトリンに身を寄せ、シューッと囁いた。「あいつはもう終わりだ。我々まで巻き添えにする気だ」

ケイトリンの目が捕食者のそれに変わった。「罪悪感に苛まれた酔っぱらいの自殺。よくある話よ」

トンプソンの恐怖は限界に達した。彼はバーから飛び出し、凍った湖へと一直線に向かった。

私は後を追った。フィナーレを最前列で見たかったからだ。

湖のほとりで、トンプソンは氷の上に崩れ落ち、月に吠えた。「マディソン……許してくれ……」

そして、彼は跳んだ。

黒い水が彼を丸ごと飲み込んだ。沈黙。

私は岸辺に立ち、墓のように氷が彼を覆っていくのを見ていた。よく知る満足感が全身を駆け巡った。

人を殺すのは、今もこんなに気分がいい。

思い出した。十年前、学校で、あのクラスメートたちが苦悶に身をよじるのを見ていた時――まったく同じ気分だった。

私はあまりに長い間、ふりをし続けてきた。普通であるふり、親切であるふり、善人であれというマディソンの助言に従うふりを。彼女をがっかりさせたくなかったから、彼女の目にあの表情を浮かべさせたくなかったから。

だが、マディソンはもういない。がっかりさせる相手は、もう誰もいない。

やっと、本当の自分に戻れる。

精神科病棟の医者たちでさえ悪夢に見た、あのアリソン・ブラックに。

三日後、私は打ち捨てられた倉庫に潜伏し、傷を癒していた。肩もようやく治りかけている。

携帯が震えた――知らない番号からのテキストメッセージだった。

『お前の姉の赤ちゃんは私が預かっている。助けたいか? 今夜9時、研究所へ。――ケイトリン』

危うく携帯を落としそうになった。あの赤ちゃんは、マディソンの最後の願いが形になったものだ。罠であろうとなかろうと、行かなければならない。

彼女は私のために全てを犠牲にした。今度は私が、彼女の子供のために同じことをする番だ。

研究所。今夜9時。

私は武器を点検し、最後の抵抗になるかもしれない戦いに備えた。ケイトリンがどんな罠を待たせていようと、あの赤ちゃんは必ず連れ帰る。

あの子は、マディソンがこの世に残した最後の贈り物。私の、最後の贖罪の機会。

夜が訪れ、オーロラが空を不気味な緑色に染め上げた。今夜、私が死ぬか――奴らが死ぬか。

中途半端な結末はない。

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