第7章
突然、足元の地面が突き上げた。
ちくしょう――連中、爆破して侵入してくる気だ! 地下研究所のコンクリートの壁に、蜘蛛の巣のような亀裂が走る。
さっさとここから逃げ出さないと。
私は赤ちゃんをきつく抱きしめ、研究所の突き当たりにある非常口へと全力で走った。そこは地上に直結している、打ち捨てられたような避難経路だった。以前、姉さんが一度だけここに連れてきてくれたことがある。この地獄のような施設が最初に建てられた時の、援軍用の出口だと教えてくれた。
パン! パン! パン! 背後で銃声が炸裂した。
悪魔にでも追われているかのように、私は走った。揺さぶられて赤ちゃんがくぐもった声...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章


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