第221章

「叔母さん、こんなに遅いのに、まだ帰らないんですか。林田南はもう家に帰ったんでしょう?どうして手伝いに出てこないんですか?」

でなければ、彼女が中年男に絡まれることもなかっただろう。

吉原素素は頬を少し赤らめ、慌てて岩崎奈緒の手を握った。

「奈緒、一緒に帰りましょう。あなたの部屋はまだ残してあるのよ。この前のことは本当にありがとう。それに、南を呼び戻してくれて……」

彼女は岩崎奈緒の問いには答えなかった。

岩崎奈緒はため息をつき、彼女がこの山のような果物を押しているのを見て、一人で帰るのも大変だろうと思った。

すぐさま後ろから手伝って押し始めた。

「林田南は家に帰った後、姉さん...

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