第268章

だが次の瞬間、岩崎奈緒は催涙スプレーを取り出し、彼の目に思い切り吹き付けた!

「なんだこれは!」

岩崎直樹は目に焼けるような痛みを感じ、刺激で全く開けられなくなり、涙が止まらなくなった。

岩崎直樹の下劣な魂胆はとっくにお見通しだ。岩崎奈緒が会社に来る前に、何の準備もしていないはずがない。

その隙に振りほどくと、彼女はそばにあった椅子を掴み、躊躇なく岩崎直樹に叩きつけた。

「ドンッ!」

岩崎直樹は悲鳴を上げ、そのまま脇に倒れたが、気絶はしていなかった。

それでもまだ気が収まらない岩崎奈緒は、男の最も脆い部分を蹴り上げた。

「ああッ!!」

岩崎直樹の呻き声はさらに大きくなり、痛...

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