第128章 愛を知らず

今泉拓真は否定せず、「確かに知っている」と答えた。

「それなら早く言ってよ。私が橋渡ししてあげようと思ってたのに!」小島麻央は嬉しそうに言った。「知り合いならよかったわ。もう今泉栄治に抑えつけられる心配もないじゃない!」

「今泉栄治?」今泉拓真は冷たく笑った。「奴のことなど、一度も眼中に置いたことはない」

今泉拓真は手を伸ばし、彼女の頬を軽くつまんだ。「だが、今泉夫人が俺のことをこれほど気にかけてくれているのは、嬉しい」

小島麻央は彼の胸に寄りかかった。「もともとあなたのことには口出しするつもりはなかったの。でも、まさか今泉栄治があなたを抑えつけているなんて思わなくて。あなたはあんな...

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