第132章 痛くした

小島麻央は興味津々に訊ねた。「何のことです?」

「田村弁護士が裁判で私の力になってくださったのは、今泉社長が頼んでくれたからなのよ」

小島麻央は眉をひそめた。「本当ですか?」

「私があなたを騙してどうするの? 昨日、田村弁護士とお会いした時に、ご本人から直接聞いたのよ。もともと海外でのお仕事がまだ終わっていなかったし、それに離婚裁判は絶対に受けない方なんですって。でも、今泉社長が口添えしたから、海外の仕事を放り出してまで帰国して、私のために動いてくださったの」

「それだけじゃないわ。田村弁護士が言うには、今泉社長が手を貸してくれたおかげで、あんなに短時間で福原が資産を移したっていう鉄...

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