第4章

 到着ロビーに降り立つと、迎えの人混みの中に両親の姿を一目で見つけた。

 母さんは目を輝かせてあたりを見回し、その隣に立つ父さんは……ああ、随分と白髪が増えてしまったな。

「佳菜!」

 私を見つけた母さんが、弾むように手を振る。

 もどかしい足取りで駆け寄る。二人の前では絶対に泣かないと誓っていたのに、その懐かしい姿を目にした瞬間、涙腺が緩んでしまった。

「あらあら、いいのよ。帰ってきてくれただけで十分なんだから」

 母さんは私の背中を優しくさすりながら、何一つ事情を聞こうとはしなかった。

 父さんが私のスーツケースを受け取り、照れくさそうに笑う。

「車にいろいろ用意してある...

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