第113話

ダラス視点

朝、目を覚ますと、私は二人のメイトに挟まれていた。頭はダクストンの胸の上にあり、私の脚はダリアスの脚を一本、絡めとっている。

二人ともまだぐっすり眠っていて、私は少しの間、今日対処しなければならない問題を頭の中で整理した。まったく、めちゃくちゃな状況だ。パックをアルファ不在のままにはしておけないから、後任を見つけることは必須事項だ。

「起きてる、姉さん?」ベントンがマインドリンクで尋ねてくる。その呼び方に私は微笑んだ。

ベントンとデイブは、エリザ叔母さんと私にたくさん話しかけてくるようになった。両親が彼らにしたことのすべてを話してくれるよう期待しているのだ。私たちはまだ断片的な情...

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