第118話

ダラス視点

昨日の朝と同じように、弟たちとだけ朝食をとりながら、彼らの将来の夢や希望についてさらに話を聞いた。

デイヴは数字に興味があり、私とクインランを手伝ってスカーレット・ムーン・パックの財務をやりたいそうだ。デズラは数字も、その地位に伴う他の職務も好きではなかった。

「一生懸命勉強して、その先の学業に必要な試験に合格するのよ。人手はいつでも欲しいし、クインランも長老に任せるより、あなたがやってくれた方が喜ぶと思うわ」と私は彼に言う。

ベントンはなかなかの食わせ者で、もう卒業していたのに家族には黙っていたのだ。デイヴと私は二人とも驚いたが、同時に彼をめちゃくちゃ誇らしくも思った。

「ベン...

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