第134話

ラリッサ視点

いつかは自分の務めの一部になるのだと分かってはいるけれど、私はこの審問が好きじゃない。

みんなそれぞれの務めに戻り、私は一人で宮殿を探索することになった。まあ、完全に一人というわけではない。私の影たちが周りにいるし、マジャンドラもそう離れてはいないから。

私には、ありのままの私を愛してくれる家族がいる。耳が聞こえないことを責めたりしない。彼らは私の生活が少しでも楽になるようあらゆる手を尽くしてくれるけれど、決して私が無力だと思い込んだりはしない。

今日は宮殿の来客棟の探索から始めたのだけど、早速ママと話し合わなければならないことをいくつか見つけてしまった。そう、私が女王陛下をマ...

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