第14話

ダクストン視点

俺たちがアルファ・レオンが儀式を始めるのを待っていると、サイランが落ち着きをなくし、俺は周りを見渡した。スクワッドのメンバー全員が厳戒態勢に入っている。

そのほとんどは客を見張り、一握りはステージに目を光らせ、残りは俺の後ろの何かを見つめている。振り返ると、彼らのスクワッド隊長がこちらへ歩いてくるところだった。フードを被っているせいで顔は見えない。

彼女が女性だとわかる唯一の理由は、その曲線的な体つきだ。やがて彼女の瞳を覗き込むことができ、俺は息を呑んだ。なんて瞳だ。鮮やかな緑色で、彼女のウルフかライカンが前面に出てくると、さらに輝きを増す。その瞬間、俺は椅子から転げ落ちそう...

ログインして続きを読む