第26話

ダラス視点

私は図書館に向かって歩いている。裁判のために集めたすべての資料に目を通し、そして、あるパックのメンバーから逃れるためだ。彼女はどうやら、自分が決して私の友人にはなれないということを理解していないらしい。

ダクストンとダリウスは交代で私と一緒にいてくれる。私たちはこの絆を確かなものにしたいと願っていて、そのためには共に時間を過ごすしかない。それに、彼らがそばにいてくれるのは私も嬉しい。安心させてくれるし、その感覚は、私の人生のほとんどで欠けていたものだから。

ニコの件があった後だから、男性のそばで心安らぐことなんてないだろうと思っていた。でも、チャーナの言う通りだった。彼らは...

ログインして続きを読む