第46話

ダリウス視点

ダラスは俺の隣にぴったりと寄り添い、その脚はダクストンの脚と絡み合っている。彼女の立てる穏やかで小さな寝息に、俺たちは二人して微笑んだ。

昨夜はこの忌々しい審問のせいでほとんど眠れなかった彼女は、SUVまで歩いて戻る道すがら、明らかに疲れ果てていた。彼女のスクワッドは俺たち全員を囲むように固め、もし誰かが何かを企てたとしても、自分たちのキャプテンに誰も近づけないよう徹底していた。

「この新しいタイプの審問は気に入ったわ。あのビッチが彼女の腹違いの妹だっていうニュースはなくてもよかったけど」ルースが顔ににやにや笑いを浮かべながら言う。

パールが振り返ってルースを見る。彼女はレイデ...

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