第49話

ダクストン視点

俺はよく眠れたが、サイランはほとんど眠れていない。誰かが俺たちのメイトを傷つけようとしたことが許せないのだろう。俺たちの中でも、誰よりもその答えを見つけ出したいと思っているようだ。

「俺たちがそのネックレスについて知っているのは、先祖のおかげだ。ダラスは正しい。ウォーカーが嫌な奴でいてくれたことに感謝しないとな」サイランが頭の中で唸る。

俺たちはメインダイニングルームで朝食をとる。皆が朝食を終え次第、すぐに出発したい。レイデンとルースは留守を預かるために残り、ダラスがマルコに妹を守るように言うと、彼は顔に笑みを浮かべた。

「心配しないで、プレストン叔父さん。叔父さんが戻ってく...

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