第80話

ダリウス視点

カミュが意識の表層にいるのを感じながら、俺たちは二人して番を見つめる。彼女はまだ、ブルネットの女の喉を掴んで地面に押さえつけているところだった。

ダラスもそうだろうが、俺にも理解できない。なぜ守護者たる者が、自らの女王や番いの絆に対してあれほど無礼を働けるのかが。守護者は長きにわたる数々の試練を経て選抜される。そして、たとえ選ばれたとしても、その地位には一年間の試用期間が設けられているのだ。

『一体、女どもはどうなってやがるんだ?』ダクストンがマインドリンクで問いかけてきた。

『自分たちの繋がりを見つけようと努力するのを拒むの。番の階級にがっかりするのを恐れてね。それに、...

ログインして続きを読む