第82話

ダラス視点

昼食後、私たちは長老たちとの会合のため、王の間へと向かった。まだその地位に就いたわけではないけれど、今回は叔父であるヴォーンのベータとして、彼の隣に座ることになる。

長老たちが全員着席するのを待つ間、私はゆっくりとあたりを見回した。王の間は、長老たちの椅子に使われている生地に至るまで、玉座の間をそのまま小さくしたような造りだった。

椅子は、部屋の両側に一つずつ、観覧席のような場所に設置されている。ジェフ長老は部屋の中央にある席に座っており、誰もが彼を見下ろす形だ。私たちの席は壇上にあり、扉と、被告席とでも呼ぶべき場所に座る者と向き合っている。

「長老たちよ、ジェフ長老がなぜあそこ...

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