第96話

クインラン視点

一部の長老とその家族は玉座の間に閉じ込められることに不満たらたらだが、父さんは彼らが問題を起こすのを許すつもりはない。

俺たちは昼食のために王の私室に引き下がるが、ダラスは俺たちについてくる前にジョシュアに目を向けた。

「全員に監視の目と耳をつけています。念のため、マインドリンクを使った者は誰であろうと報告されます」俺たちの後ろで扉が閉まると、ダラスが言った。

昼食は沈黙の中で過ぎていった。誰も口を開きたがらないようだ。昼食後、間もなく審問を再開すれば、俺たちの耳が試されることになるだろう。父さんに、彼らが口を閉ざすよう命令を出してもらう必要があるかもしれない。

「ヴォーン叔...