第4章

 自室に駆け込み、バタンとドアを閉めると、そのまま背中を預けて大きく息をついた。

 先ほどの光景が脳裏に蘇り、恐怖と悔しさで胸がいっぱいになる。

「あの人、本当に嫌な人……」

 私は涙を拭いながら、お茶で濡れてしまった制服を脱ぎ始めた。

「コホン」

 不意の咳払いに、私はぴたりと動きを止め、警戒しながら辺りを見回す。

『安心して着替えてくれ。俺が軽々しく人の姿になることはないのだ』

 脳内に、堀込真啓の声が響いた。

 私は顔を赤らめながら、急いで乾いた聖桜花学園の制服に着替えると、小声で呼びかけた。

「堀込さん、もう出てきても大丈夫です」

 その言葉が終わるや否や、部屋の...

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