第6章
堀込さんには、またしても断られてしまった。
私は膝を抱え、涙がまた込み上げてくるのを感じた。
「でも……この間、攻略任務をやりたいかって訊いてくれたじゃないですか」
私は声を潜め、恨めしそうに抗議した。
堀込真啓は僅かに身を翻す。その動きでスーツのボタンが不意に引きちぎれ、畳の上に落ちた。
彼はそのボタンに目をやったが、腰を屈めて拾おうとはしなかった。
「攻略任務のキャンセルはできない。だが、先に練習をしてみることは可能だ」
彼は不意にそう言った。その眼差しには、私には読み取れない感情がよぎる。
「俺を相手に」
私は驚いて顔を上げた。聞き間違えたのではないかと...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章

5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章


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