第54章

父の手が海子のおっぱいに近づくのを見て、私の心も少しずつ締め付けられていく。私に残ったのわずかな陣地がまた一つ失われてしまうのだろうか?さっきようやく落ち着いた気持ちが再び緊張し始めた。酸っぱさと興奮が入り混じった矛盾した心理が、ずっと私の思考を苦しめている。しかし、この感覚はなぜかとても興奮させるものでもあった。まるで氷と火を同時に体験しているかのような、冷たさと熱さが交互に訪れる快感、人生の浮き沈みのような、挫折と成功を同時に与えながら、また別の刺激をもたらしてくれる。

ついに、私は自分が最も大切にしている場所の一つが陥落するのを目の当たりにした。私はパソコンの前に座り、自分の最愛のも...

ログインして続きを読む