第15章

そのドレスは彼女の身体のラインを惜しげもなく露わにし、艶やかな肢体を際立たせていた。

これほど華やかな衣装を身に纏うのは初めてで、自分に着こなせるのか不安がよぎる。

だが、鏡に映るその人は、眩しいほどに晴れやかな笑みを浮かべていた。

「行こうか」

八朔綾人は満足げに口角を上げ、彼女に腕を差し出した。

月見華は恐る恐る手を伸ばし、その腕に指を絡ませる。

車は、名士たちが集う広大な屋敷へとゆっくり滑り込んだ。

威容を誇る屋敷の正門を目にした瞬間、月見華の心臓は意思に反してぎゅっと縮み上がった。

ここで起きたすべてが、まるで前世の出来事のように遠く感じられる。

まさか再び、この地...

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