第39章

(まあ、いい)

彼女はそう割り切ることにした。これ以上、深く探る必要はない。

月見華はエンジンをかけ、一刻も早くこの忌々しい場所から立ち去ろうとした。

車を駐車スペースから出そうとした矢先、横合いから華奢な人影が飛び出し、車の前に立ちはだかった。

キキーッ!

耳をつんざくようなブレーキ音が響き渡る。

月見華は心臓が跳ね上がるのを感じながら目を凝らすと、そこにいたのは月見光だった。

あの女、死にたいのか? 狂ってるとしか思えない。

月見光は異様な形相で、バンバンと窓ガラスを叩いている。

月見華は不快感を隠さず、窓をわずかに開けた。

「何か用ですか?」

月見光は隙間に指をか...

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