第40章

「失せろ!」鴉崎響が冷たく言い放つ。

月見光は、言おうとした言葉をすべて喉の奥に飲み込んだ。

唇を噛み締め、溢れ出しそうな涙を必死にこらえて、彼女はオフィスを飛び出した。

度重なる敗北と屈辱が、毒のように月見光の心の中で膨れ上がっていく。

自分の控室に戻るなり、彼女はデスクの上の物をすべて床になぎ払った。

「月見華……クズ、クズッ!!」

彼女はヒステリックに唸り声を上げた。その瞳には、血が滲むほどの怨毒が宿っている。

「絶対に殺してやる……野垂れ死にさせてやるから!」

その時、携帯電話が鳴った。

マネージャーからだ。

「もしもし、光ちゃん」

「前に言ってた新曲の件だけど...

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