第77章

彼女は訝しげに通話ボタンを押した。

「はい、もしもし?」

電話の向こうの言葉に、彼女は絶句した。

天ノ川夢乃が逮捕された。この電話は、彼女に保釈の手続きに来てほしいという要請だった。

「分かりました、すぐに行きます!」

月見華は即答した。

月見華の車が警察署の前に停まるや否や、はらわたが煮えくり返るような二つの影が視界に飛び込んできた。

月見光と、星名燈だ。

「月見華、やっと来たわね!」

月見華の姿を認めるなり、月見光は勢いよく立ち上がった。

「よくもあんな酷い真似ができるわね! 友達を使ってネットであることないこと拡散させて、訴えるだなんて。あんたたちのせいで、私のキャ...

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