第120章

高橋祐介の言葉を受け、その視線は真っ直ぐに佐能保雄へと向けられた。

「君はどうしたい?」

高橋祐介の問いかけに対し、佐能保雄の瞳には、消えやらぬ激しい憎悪と無念が渦巻いていた。

「今のままでは到底納得できません! あんな犬畜生にも劣る男、とっくに死んでいて然るべきでした!」

そこまで言うと、彼は断固とした口調で宣言する。

「これからの人生、母さんが暮らしていたあの村で野良仕事をし、毎日母さんの墓前で掃除をし、跪いて懺悔させたいのです!」

その言葉に、高橋祐介は静かに頷いた。

やはり佐能保雄は、金銭などに惑わされる男ではなかったのだ。

「わかった。君の望み通りに手配しよう。人員...

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