第18章

藤原龙一がようやく客を個室に案内できたので、当然ながら彼らをまた外に出すつもりはなかった。

彼は歯を食いしばって言った。

「その時は最悪、私たちが追加で金を出せばいいさ。ここの料理がどんなに高くても、600万は超えないだろう!」

その言葉にも一理あり、藤原麗は頷いた。

すぐに兄妹は笑顔で個室に入っていった。

高橋祐介は最後に歩きながら、ボディーガードに一言告げた。

「忘れるな、全ての会計は藤原龙一名義で頼む」

これを聞いて、ボディーガードは頷いてから立ち去った。

藤原龙一は高橋祐介を軽蔑するような目で見ていた。

「俺が払うって言ったろ。お前が人に言う必要あるのか?」

そう...

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