第479章:時が来たらヴィンセントを驚かせてください。

カルビンは思わず声を上げた。「うわ、もう見つけたのか? さすがリースだな」

リースは資料に目を落とすと、不敵な笑みを浮かべた。「思った通り、やつね」

「誰が?」

「ヴィンセントよ」

カルビンは目を見開いた。「またあの野郎か? 前回のフリン・グループの騒動も、あいつが裏で糸を引いてたんじゃなかったか?」

「あいつは今、CEOの座を狙っていて、そのためなら手段を選ばない。でも、私の夫が出てくれば、ヴィンセントの計画は水の泡よ」

そうなれば、ヴィンセントは自分の行いの報いを受けるしかなくなるだろう。

ヴィンセントは長年、この瞬間のためにフリン家の中で画策してきたのだ。

カルビンは頷いた...

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