第56章

「うぅ……」佐藤絵里は何も言えず、蚊の鳴くような細い声で彼に答えた「あなた……嫌……」

彼は笑った「女が嫌だと言うのは、好きだということだ。やめても好きのうちってやつさ」

佐藤絵里はこの夜、坂田和也の旺盛な精力と体力を身をもって体験した。

彼女の腰はもう折れそうだった。

最後に彼女が泣きながら許しを請い、辛いと訴えなければ……坂田和也は夜明けまで続けていただろう。

彼も初めてだからあまり彼女を苦しめすぎないほうがいいと分かっていた。そうすれば回復期間も短くなる。ほどほどにしておこう、次のためにとっておくか……

坂田和也はわざと尋ねた「今、俺が凄いかどうか分かっただろう?ん?」

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