第152章 夢を見るな

「七瀬にそんな口をきくとはいい度胸だ、ぶっ殺してやる!」

 和田七瀬はびくりと肩を震わせ、慌てて止めに入った。

「翔陽、やめて!」

 だが、翔陽はすでに血走った目で逆上しており、彼女の声など耳に入らない様子だった。彼は邪魔だとばかりに和田七瀬を突き飛ばすと、江口匠海への暴行を再開した。

 椅子に縛り付けられ、身動きの取れない江口匠海は、翔陽の拳を一方的に受けるしかなかった。しかし、その瞳はナイフのように冷たく、まるで死人を見るかのような目で翔陽を見据えていた。

「翔陽、やめてってば!」

 和田七瀬は焦燥に駆られ、翔陽の腰に抱きついた。

「これ以上やったら、彼が死んじゃう!」

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