第182話:リース

眠っている番(つがい)を見つめた。彼女はこの五時間、ほとんど身動きひとつしていない。部屋に戻ってベッドに寝かせてから、彼女は目を開けることすらなかった。俺はシャワーを浴び、彼女の体も綺麗にしてやったが、彼女はぐっすりと眠り続けている。これほど深く眠る彼女を見たのは初めてかもしれない。普段はかなり眠りが浅いほうだからだ。

やりすぎたのではないかと不安になった。俺の「お仕置き」が過酷すぎたのかもしれない。彼女はやめてとは言わなかった。だが、言えるはずがないだろう? もし限界だったとして、彼女はそれを口にできただろうか? そして、俺はそれに耳を傾けただろうか?

俺は首を振った。もちろん、聞いたは...

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