第21章
数人の女性たちは話を聞くと、手に持っていた薪を置いて、あちこち探し始めた。佐藤雅子も私が制止しないのを見て、一緒に探し始めた。
案の定、林田琳のほうから先に声が上がった「ひさちゃん、ちょっと来て見て。さっきから気になってたんだけど、これって偶然できた溝なのか、それとも誰かが意図的に作ったものなのかしら?」
私は彼女のところへ行き、二本の石柱の同じ高さにある溝を観察した。
麗子が軽く咳払いをして言った「おそらく意図的に作られたものね。切り込みが整然としていて一貫性があるわ」
私も麗子と同じ考えだった「どんな扉にも鍵と鍵穴があるものだ。石の扉の場合、鍵と鍵穴は通常、何らかの仕掛けで制御さ...
ログインして続きを読む

チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章

4. 第4章

5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章

11. 第11章

12. 第12章

13. 第13章

14. 第14章

15. 第15章

16. 第16章

17. 第17章

18. 第18章

19. 第19章

20. 第20章

21. 第21章

22. 第22章

23. 第23章

24. 第24章

25. 第25章

26. 第26章


縮小

拡大