129-私は消防士です。見知らぬ人を救うために燃えている建物に出くわします。私があなたのために何をするか想像してみてください。

ダミアン

俺たちはロッカールームに併設されたバスルームにたどり着いた。二人とも、何か馬鹿げた戦いから生還した生存者のように、ずるずると体を引きずっている。室内には漂白剤と石鹸、そして絶望の匂いが漂っていた。

二人してグリッターとヘドロを洗い流そうとしているが、勝ち目のない戦いだ。どれだけ強くこすっても、まだベタベタする。まだキラキラしている。どういうわけか、耳の中にまでグリッターが入っている。爪の間にも。今となっては肺の中にも入っているかもしれない。他のどんな場所にまで入り込んでいるかなんて、考えたくもない。

もう一度、両手ですくった水を胸に浴びせ、歯を食いしばる。石鹸は役に立たない。むしろ...

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