40-一目ぼれで愛を信じたことは一度もありませんでした。それからあなたを見ました。

「それで、クレア。お友達のルーカスさんとはどうやって知り合ったの? あなたは魔法使いとは付き合わない主義だと思ってたけど。ましてや、それなりの能力がある人なんて、なおさらね」

デイジー叔母さんが早速切り込んできた。その口調は見せかけだけで、言葉の裏に潜む棘は隠しようもなかった。本人は愛想よく振る舞っているつもりなのだろう、という気がしてならない。だって、私の生活に興味を持って聞いてくれているんだもの、ね? それなのに、私の選択に対する不満をきっちり滲ませてくるのだから、たいしたものだ。

「職場で会ったの」私はあくまで平坦な声で、短く答える。普段なら会話を続けようと努力するけれど、今日に限っては...

ログインして続きを読む