第5章
私は驚いて振り返った。
「りゅ……龍崎圭?」
龍崎圭は私に取り合おうともせず、ただ死んだような目で私のスマホの画面を凝視していた。
画面の中の野原星は、電波が悪くて映像がカクついており、顔半分しか映っていない上、画質も粗い。ショートカットで中性的な服装をしているため、パッと見は確かに美少年に見えなくもない。
それに加えて、さっき私が心を込めて呼んだ「ハニー」という言葉。
終わった。
龍崎圭が一歩ずつ近づいてくる。その一歩一歩が、まるでナイフの上を歩いているかのように重い。
彼は全身を震わせていた。
「彼氏か?」
その数文字を吐き出すのがやっと、という様子だっ...
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