第35章 私の子供、お前に評価する資格はない

車はゆっくりと、黒崎本邸の重厚な彫刻が施された鉄門をくぐり抜けた。

玄関前では、家政婦長をはじめとする使用人たちが、すでに恭しく整列して待機している。

ドアが開く。

天宮星羅は真っ先に車を降りると、後部座席から二人の子供を連れ出した。

黒崎蓮は運転席でしばらく呼吸を整えるようにしていたが、やがて車を回り込んできた。その表情は依然として陰鬱なままだ。

広間は煌々と明かりが灯っていた。

リビングの中央に立つ黒崎の祖父の瞳には、隠しきれない焦燥と期待が滲んでいる。

玉のように愛らしい二人のひ孫を目にした瞬間、祖父の顔から厳粛さが消え失せ、目尻が下がって破顔した。

「おお! わしの可...

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