第56章 その姿勢……なかなかやりますね

天宮星羅は彼の腕の中から立ち上がろうともがいたが、肘が彼のたくましい胸を突いた瞬間、絶対的な力によって阻まれた。

次の瞬間、天地がひっくり返ったような感覚に襲われる。

天宮星羅は腰を抱き上げられ、彼の太ももの上に重く押し付けられたのだ!

彼女の頭の中は真っ白になり、思考が完全に停止した。

黒崎蓮の腕が締まり、強引な力で腰をロックし、身動ぎひとつできない状態にさせる。

この体勢は……。

天宮星羅の顔から、瞬時に血の気が引いた。

「黒崎蓮! 離して!」

彼女は声を潜め、歯の間から一語一語を絞り出した。

だが、黒崎蓮は彼女の怒号に耳を貸そうともしない。

片手で彼女を拘束したまま...

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