第71章 彼女は私のVIPゲスト

その女は全身をブランド物で固めていたが、化粧は崩れ、滲んだアイラインがなんとも無様で狂気じみた雰囲気を醸し出していた。

彼女の視線が一条拓海から、ソファで優雅に構えている天宮星羅へと移る。

最初は怪訝そうだったが、すぐに何かを悟ったような粘着質な悪意へと変わった。

「やってくれるじゃない、一条拓海!」

女の金切り声が鼓膜を突き刺す。

「私と縁を切りたがってたのは、とっくに次の女を見つけてたからってわけ!?」

その視線はねっとりと、天宮星羅の頭のてっぺんからつま先までを舐め回す。

「人間みたいな顔して、やることはコソ泥同然じゃない! この恥知らずな泥棒猫!」

罵声は鋭く響き渡り...

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