第6章

 宮崎梅之助は、エコー写真のぼやけた映像を指でなぞった。その指先は微かに震えている。

 彼の眼差しは複雑で、驚きと共に、私には読み解けない喜びの色が滲んでいた。

 その慎重な様子を見て、私は心の中で冷笑した。

 彼は子供好きだが、いざ子供が生まれても、どれほど可愛がるかは怪しいものだ。

 彼にとって、子供とは一体どういう存在なのだろうか。

 生命の継続か、それとも財産の相続人か。

「サインして、梅之助。離婚してくれたら、この子を産んであげる」

 私は離婚協議書を彼の前に静かに押しやった。

 梅之助はついに顔を上げた。

「私を脅すのか?」

 私は軽く首を振る。

「私が光一...

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