第150章 原田社長は挽回できるのか

麻友の家。

佐野陽菜は愕然とした様子で原田渉を見つめた。「原田社長」

原田渉は力なく顔をこすり、冷静さを取り戻した。「麻友は?」

「お嬢様はもうお休みになられました。お呼びいたしましょうか?」

「いや、いい。前に使わせてもらっていた部屋を片付けておいてくれ。俺は原田家を出てきた」

佐野陽菜は「……」

ぱちぱちと瞬きをすると、佐野陽菜は素早く応じた。「はい」

原田渉が以前使っていた客室は毎日掃除されているため、簡単な清掃だけで済む。

原田渉はスーツケースを押して部屋に入ると、振り返って佐野陽菜に言った。「ありがとう。こんな夜遅くにすまないな」

佐野陽菜はでんでん太鼓のように首...

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