第18章 収監

「調子に乗るなよ」鈴木瑠璃は歯を食いしばり、怒りが込み上げてきた。「圭はいつか気付くわ。あんたのお腹の子は彼の子じゃないって」

「誰が信じると思ってるの?」鈴木蛍は軽蔑的に笑い、嘲りの目を向けた。「それに、圭はあたしのことを愛してるから、たとえ彼の子じゃなくても可愛がってくれるわ。あなたとは違うのよ。圭の子を身籠っても、圭はその子なんて欲しくないし、そんな忌み子を産ませる気なんてないわ!」

鈴木瑠璃の胸が痛んだ。反論したくても言葉が見つからない。深く息を吸い、冷静さを取り戻そうとした。「あなたを好きにはさせないわ」

突然、鈴木蛍の表情が一変した。立ち去ろうとする鈴木瑠璃の腕を掴み、大き...

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