第19章 罪を問う

拘置所の鉄格子の向こうで、鈴木瑠璃の心は重石に押しつぶされそうで、息もできないほどだった。彼女は鉄の扉を叩きながら、懇願した。

「藤原圭に会わせてください!真実を知ってもらわないと!」

長い待機の末、ようやく看守が近づいてきて、冷たく言い放った。「面会を許可する。感情は抑えるように」

一筋の希望が心に灯った瑠璃だったが、待ち受けていたのは残酷な現実だった。藤原圭が姿を見せた瞬間、思わず叫んでしまう。

「圭、私は蛍を突き落としてなんかいません!信じてください!」

「信じろだと?」藤原圭は激怒し、その表情は嵐のように荒々しかった。「蛍が自分の命と腹の子供を賭けてお前を陥れるというのか?...

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