第138章

皆、忙しなく働き続けていた。柵を巡らせてゾウガメを囲い込み、海で獲れた魚やキジ、それに野ウサギを燻製にする作業に追われている。

黒田輝は大鍋で極上の豚汁を煮込んでいた。

腹を満たした後、俺たちは鉛のように重い体を引きずってキャンプ地に戻り、泥のように眠る。

そんな日々が半月ほど続いた。

苦労の甲斐あって、備蓄食料は着実に増え始めていた。

ある日、大平愛子たちが山林の中で、鹿の群れからはぐれた一頭の野生の鹿を偶然発見した。

大平愛子はその卓越した狩猟技術で見事に仕留め、チームの士気は大いに高まった。

すべてが良い方向へ向かっている──そう信じかけていた矢先、ある事件がチームの平穏...

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