第141章

老いた猿が茶を煮るのに使っていた炉に薪をくべ、土鍋を火にかける。そこへ水と鹿肉、そしてスイカズラを放り込んで煮込んだ。

白崎由美子は洞窟から柔らかい干し草を運び出し、地面に敷いて丁寧に三つの座布団をこしらえた。

大平愛子と本田安奈がその座布団に腰を下ろし、俺たち三人は草山の脇にある低いテーブルを囲むように座った。

大平愛子は急須を手に取り、あたりを見回してから口を開いた。

「おじさん、最初は老いた猿がお茶を振る舞うなんて信じてなかったけど、こうして目の当たりにすると信じざるを得ないわね」

白崎由美子は不思議そうに首を傾げる。

「でも、あくまで猿ですよね? 本当にそんな高度な知能が...

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